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Galanthus Blog

日々徒然に。

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☆ 無料配布本 ☆

「きらきら箱」

 □ ジャンル:金色のコルダ3
 □ 仕様:A5コピー/12ページ/無料
 □ 内容:幼馴染3人組メインの星奏本。とある日のドルチェタイムのお話。ほのぼの。

根性値が足りれば出るかもです。頑張る。

一応サンプル文を折りたたみで…… ↓
「―――ったく、高校生にもなってぞろぞろ揃って弁当タイムかよ。暑苦しいったらないぜ」
 森の広場の木陰に腰を下ろし、響也は大袈裟にぱたぱたと自分の手を団扇代わりに仰いで気持ちばかりの風を作り出す。真夏の、それも真昼ともなれば木陰も大した面積を提供できず、同じ木の下に集まる男四人が自然と、好む好まないに関わらずある程度密集せざるを得なくなっているこの事態を響也は一層暑苦しく感じているのだ。
「文句言わないでください、響也先輩。そもそも小日向先輩の申し出を真っ先に承諾したのは響也先輩だったじゃないですか」
 響也の隣に腰掛けた悠人が、じろりと響也を睨み付ける。この暑さの中で一見平然としているようでいて、やはりその額には汗が滲み鋭い眼光の奥にはちらちらと響也と同等かそれ以上の苛立ちを覗かせていた。
「し、仕方ないだろ! あいつが勝手に俺たちの分の弁当まで作って、『いっぱい作ったから、みんなでいっぱい食べてくれると嬉しいな』なんて能天気なこと言ってるから…っ!」
「まぁまぁ、いいじゃないか。アンサンブルを組む仲間同士、練習以外で親交を深める貴重な機会だし、ひなちゃんの手料理は美味しいから純粋に俺は嬉しいよ」
 響也の正面に座る大地は至って冷静に、そしてその口が紡ぐとおり嬉しげな笑みを浮かべてヒートアップしかけた響也をたしなめる。
「ってあんた、かなでの手料理を食ったことあるのか?」
「ああ、この間の昼休みに頂いてね。肉じゃがなんか特に最高だったよ。ひなちゃんみたいな煮物上手な女の子なら、是非お嫁さんに貰いたいくらいだ」
「よっ、よよよ嫁ェ!?」
「榊先輩、またそんな軽薄な事を!」
 大地の余計な一言は二人の頭を益々加熱させ、響也の動揺と悠人の叱咤はほぼ同時に響き渡る。大地の隣で一人静かにスコアに目を通していた律は、重なる雑音を振り払うように小さくため息をついた。
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高崎蒼唯
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自己紹介:
緩い職場で緩い社会人やってます。パン作りにハマったというか最近フェチの域に入ってきているのではないかと思ってます。

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